純恋




━━━━その後


私たちは自然と

プリクラの機器方面へと

足が動き

自然な流れで撮ることに。






「うっわー。すっげ久々ー。」



と、声を上げながら

狭い個室の中へ入った雅人。




「何回か来たことあるの?」


「まぁな。でも男とだけ。」






ハハハハと笑う。



キュン━━…。





「だから、女の子とは、今日初めてかも。」



「……ほ、ほんと?」



「本当。いっつもヤローとばっかだって。」






そのあとも雅人は何かいってたけど

私の耳には届かなかった。





今日━━━初めて━━……




え…


えぇ?


そ、そんなことってあってもいいの?




……━━━━━。



うわ。



胸の速さ…………すごい。



ゆっくりと手を当てて

そのスピードに驚く。



雅人は久々と言っていたわりに、

手際よく、画面をタッチしていた。




男の子だからだろうか……。

どれにしようかと、

決めるのが早い。





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