純恋
ハッ━━━━━━━━
脳裏に
ある重大なことが思い浮かんだ。
あたし
……雅人の彼女なんかじゃない。
なのに自分の願望で一緒にいたって
迷惑な話だ。
一気に思い直す。
私の欲望で
大学を辞めて
親も悲しむ。
でも私は雅人と一緒に入れて有頂天。
だけど雅人は?
雅人は私のこと
好きとかじゃないでしょ?
友達でしょう?
迷惑じゃん。
なんだ………。
簡単なことだった。
こんなに
悩む必要なんてなかったんだと
思い知らされる。
私が雅人を諦めればいいんだ。
振り向いてくれるわけでもないし
同じ職場に着く保証もない。
ホント簡単だった。
私━━?
雅人から
離れよう
気持ちをの?
でもきっと━━
同じ空間にいるだけで
胸が高鳴ってしまう。
それは目に見えて分かること。
だから
卒業式の日に
卒業式のお別れの時に
雅人から━━━━……
卒業しよう
.