何処にでもあるラブストーリー
しかし、駿との楽しい時間を過ごしながら、私の脳裏に絶えず残っていたのは、駿の転勤のことだった。 

会話は連想ゲームだ。 自社製品の話題になり、会社の人の話題になり、やがて、転勤の話に戻る。 頭に浮かぶ、気にしている事柄が巡り巡って会話に戻ってくる。

ここで、会話が途切れる。 ・・・途切れる。 
今日は駿に話したいことがあったからだ。 私が駿に対する想い。 今夜は彼にそのことを伝えよう。 
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