何処にでもあるラブストーリー
奈緒子の事は気になっていたが、交際しているわけではないので、毎週会うのは向こうも迷惑だろうと思ったから、誘ったりはしなかったのだ。 

奈緒子に特定の男性がいるといううわさは聞いていたし、恐らく智子に聞けば、わかるんだろうけど、その勇気がなかった。 

そんな夜、僕の携帯が鳴った。 奈緒子だった。 

「なにやってるんですか?」

急に聞かれた質問に、気の利いた嘘が言えずに事実を答えた。

「いや、得に・・・インターネット見てた。 怖い話」

「えー、いつもそんなの見てるんですかぁ?」奈緒子に突っ込まれて、ちょっとしまったと思った。
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