何処にでもあるラブストーリー
「いや、いつもは見ていない・・・今日はなんとなく」何とか僕は答えた。

「何やってたの、奈緒子ちゃんは?」自然とちょっと甘い口調になっていたので、失敗したと思った。

「アイス食べてました。」

「ほう? こんな夜更けにアイスを・・・毎晩夜更けにアイスを・・・やばいね。」

「いえ、アイスはたまたまです。 館崎さんの怖い話の検索といっしょです。」
奈緒子の電話の声を聞いていると、明日も奈緒子に会いたい・・・僕はそう思っていた。

「房総いつ行こっか?」僕は奈緒子に思い切って尋ねてみた。
< 136 / 235 >

この作品をシェア

pagetop