何処にでもあるラブストーリー

第9章 西野 駿 その2

 荷物は、首尾良くまとめられていた。 僕は東京に引っ越すのだ。 奈緒子が待っている東京に・・・。 

 季節は、夏を終え、秋の香りを漂わせる9月も下旬になっていた。 天気は快晴で、気持ちの良い引越日和だ。 

 時計は10時を回っていて、引越屋のトラックが来るのは、昼だといっていた。 その前に、後輩の吉田が来るはずだが・・・。 

 吉田は、僕が使わなくなった型の古いノート型パソコンと小さいMDコンポを引き取りに来るはずなのだ・・・。
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