何処にでもあるラブストーリー
僕は彼らを見てはいなかった。 彼らはただ僕の視界に、映像として映し出されただけだった。

奈緒子が、店に入ってきた。 奈緒子が僕を確認した。 僕は最初、奈緒子を見ても反応する事が出来なかった。 

奈緒子が僕のいるテーブルに近寄って座った。 そこまできて、彼女を認識することが出来た。 ここ3日間、ずっと彼女のことを考えていたのに不思議な現象だった。 

僕が思い描いていた奈緒子とここに居る奈緒子はなにか別人に成ってしまっているように思えた。 それでも僕は奈緒子を愛している。 多少のズレは、修正すればいい・・・。
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