何処にでもあるラブストーリー
慣れた道だ。 慣れた道では脳が思考のプロセスを省くから初めての道よりも近く感じるのだそうだ。 

僕の脳は、思考のプロセスを省略しながら、慣れた道を歩く。 そしていつもの時間に会社に着く。 

昨日のことが朝からずっと気になっている・・・奈緒子のことだ。
奈緒子には、隣の彼女の事務所にコピーを取りに行く時に会った。 

彼女の事務所のドアを開けようとしたときに、奈緒子が、会社の先輩と何か話しているのが見えた。 

彼女と話をしているのは仲村さんだった。 彼は、会社で一番のプレイボーイだった。
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