何処にでもあるラブストーリー
彼らの表情は一様に晴れやかだ。
建物の中に入ると、レストランや土産物屋は非常に込んでいた。 以前から疑問に思っていたことだが、パーキングエリアの軽食はどういうわけだか空腹とは関係なく食べてしまう。 
フランクフルトやたこ焼き、らーめんに、うどん、団子にソフトクリーム・・・。

 この日も腹が減っていたわけではないが、僕は売店で
たこ焼きを買った。 
奈緒子がパーキングによくある只で飲めるお茶を注いできたので、外のベンチで食べた。 

 たこ焼きを食べている最中、奈緒子は家族旅行で行った大阪で食べたという、旨いたこ焼き屋の話をしていた。
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