何処にでもあるラブストーリー
なんとか理性と平常心を保ちながら、僕は、奈緒子に風呂の感想を聞いた。 良かったっすよ、マーライオンがお湯を吐いてた。 彼女はこう答えた。 女湯と男湯では内装が若干異なるらしい・・・男湯にはマーライオンなんかいなかった。 奈緒子と僕が話している間も地元のおじいちゃんもしくは、おばあちゃんはカラオケを続けていた。 只とはいえ、よく昼間から人前で、カラオケ歌えますね。

奈緒子は僕と同じように、ちょっと迷惑そうに言った。 
僕は圧倒的にビールを飲みたい気分だったが、さすがに車なので飲めなかった。 

奈緒子は運転しないので、僕に気を遣わず奈緒子にビールを頼むことを勧めたが、彼女は要らないと言った。 
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