何処にでもあるラブストーリー
僕はそれが嬉しかった。 奈緒子と今のところ、細い絆であっても、結ばれている事が僕には嬉しく思えていた。 
そんなことを考えていると読んでいる新聞の内容は、字を追っているだけで、頭には入らなくなった。 
僕は新聞をバックにしまい込んだ。 奈緒子はほとんど待ち合わせ時間ちょうどにやってきた。  

白に近いクリーム色のボタンダウンのシャツを着て、シャツの下から黒いTシャツが見えていた。 

胸にはコインを模ったシルバーの細いネックレスが見える。 そして濃いブルーのジーンズを履いていた。 

いつ見てもスタイルが良くてかっこいい。
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