何処にでもあるラブストーリー
彼女は最初僕に気づいていなかった
僕は彼女を暫く眺めていたくてあえて声を掛けずにいた。 彼女が僕に気づくまでの時間、奈緒子を見つめていた。 彼女が僕に気付かなければ、僕は照れずに美しい彼女をずっと見つめていられる・・・僕はそう思った。

奈緒子は辺りを見回して僕を探し程なく、僕に気づいて安心した顔になり、近づいてきた。 

「あっどーも・・・すいませーん、待ちました? 早めに着けるつもりだったんですけど、出掛けに電話掛かってきちゃって・・」
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