何処にでもあるラブストーリー
「そんな事できるわけないでしょ クビになっちゃうわよ、冗談で言ってるの?」私はちょっと頭にきた。

「いーじゃん、クビになっても、こっちに戻ってくれば、俺が面倒見るからさ」

駿は私の仕事を軽く見ているフシがある。 確かに、私の会社は、給料も安いし、残業も特別な場合を除いて、ほとんど出ない。 

休日出勤もたまにあり、連休が取り難い。 福利厚生も悪く、結婚して子供が出来ても、産休なんかも取れる環境ではない。 

でも私はこの仕事が好きだし、今のところ、宛があるわけではないので、今の会社で、それなりに熱意を持って働いているつもりだ。 
< 89 / 235 >

この作品をシェア

pagetop