【中】100%de Aishitai, Aisaretai.
グイッ
「わっ」
急にあたしの体は後ろに引き寄せられた。
目の前の先輩との距離が少し開いた。
そして背中にはあたたかい感触。
「こいつは俺の女だから」
耳元で聞こえる、聞き慣れた低い声。
「は…隼人!?」
驚いて少し振り返ると、隼人と目が合った。
今のあたしは隼人に後ろから抱きしめられている状態。
い…意味が……
そんなあたしを無視して、隼人がもう一言先輩に言った。
「……だから手ぇ出すな」