【中】100%de Aishitai, Aisaretai.




グイッ




「わっ」


急にあたしの体は後ろに引き寄せられた。


目の前の先輩との距離が少し開いた。


そして背中にはあたたかい感触。




「こいつは俺の女だから」


耳元で聞こえる、聞き慣れた低い声。


「は…隼人!?」


驚いて少し振り返ると、隼人と目が合った。


今のあたしは隼人に後ろから抱きしめられている状態。




い…意味が……




そんなあたしを無視して、隼人がもう一言先輩に言った。




「……だから手ぇ出すな」
< 31 / 124 >

この作品をシェア

pagetop