【中】100%de Aishitai, Aisaretai.
「行くぞ」


今度は握られた手。


強い力に逆らうことなく、あたしは歩いた。




あたしより少し先を行く隼人は、振り返ることもせず……黙々と歩いている。




何?


意味がわかんないよ…っ




ガラガラ




いつの間にか教室に戻ってきていた。


鞄を置いたままだったから、どうせ戻ってこなきゃいけなかったんだけど……


って!!


こんな状況想定外!!!


な、なんとかしなきゃ!!




「は、隼人……手…」


とりあえず繋いだままっていうのはおかしいでしょ。




< 32 / 124 >

この作品をシェア

pagetop