【中】100%de Aishitai, Aisaretai.
コンコン




柔らかいノックの後に静かにドアが開いた。


「お紅茶をお持ち致しました」


さっきの執事さんだ。


「あ、ありがとうございますっ」


そんなあたしの声に、笑顔で執事さんが聞いてきた。


「ところであなた様は隼人様の彼女様で?」


「え…いや……」


何て答えるべきか迷っていたあたしの代わりに、隼人が言った。


「明日には彼女になってるかもな」


「はっはっ。さようでございますか。私は執事の椎名でございます。何なりとお申しくださいませ」


「あ、横尾美和です!!よろしくお願いします」


あたしも急いで頭を下げた。




「隼人様が女性を連れてこられたのは初めてでしたので、もしやと思ったのですが…」


え?


「椎名!!」


「ふふ。失礼しました。では…ごゆっくりおくつろぎください」
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