【中】100%de Aishitai, Aisaretai.
「な、何でそんなこと…?」


「前から不思議に思ってた。美和はどこかで、男に一線引いてるって」


一線か…。

そんなこと…ないんだけどな。


「どういうこと?俺にぐらい話せよ」


偉そうな口調とは裏腹に、心配そうな表情を見せる。

隼人になら……話せるかもしんない。




「あたし…好きな人と付き合っても、長続きしない。ていうか、相手のことが…気持ち悪くなっちゃう」


「気持ち悪い?」


「何もかもが嫌になる。彼氏のことが気持ち悪いだなんて…ありえないよね」


あたしはどっかおかしいのかもって怖くて、今まで誰にも相談できなかった。


「いろいろ考えたんだけどね、バカな考えかもしんないんだけど…えっと…」


「大丈夫だから」


言うのを少し躊躇ったあたしに、隼人が優しい言葉をくれた。


「あたし…本気で人を好きになったことがないのかも。好きなんだって、自分で勘違いしてたのかなって」


バカかって思うけど、それしか考えられないんだもん。

好きじゃない人と付き合うから、いけないんだって…。


本当に好きになった人となら、きっと毎日輝いてるはず。
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