【中】100%de Aishitai, Aisaretai.
「美和ね、小さい頃の経験からなのか…心をうまく人に開けないの」


「心を?」


「友達と恋人は違うでしょう?今までだってきっと、いいなと思う人はいたと思うの。でも無意識に我慢してるところがあるから…」


「我慢?」


何だそれ…どういうことだ?


「人に頼れないのよね。それで、拒絶しちゃうというか…」


なるほど。

美和が恋愛をしようとしない根源か。




「僕に…頼られるような男になれと言うことですよね?」


「ふふ…」


「美和さんにとって、一番相応しい男になってみせます」


「そうね、あなたになら…任せられるかもね。美和をよろしくお願いします」


カッコつけたわけじゃない。

寒い台詞が口から出るのは、それだけ俺がまじな証拠。


絶対にこの約束、守る。
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