【中】100%de Aishitai, Aisaretai.
「あー…親父の会社の内、小せぇ会社だけど1つだけ任せられてんの」


「会社?1つ…?」


そういえばお金持ちのお坊ちゃんだっけ、隼人って。

その内の1つを任せられてる…?


は?


「今から会社経営してんの!?」


「ま、そんな感じ」


あたしと同い年で働いてるってだけでも、尊敬しちゃうのに……

経営してるって?




「んじゃ行ってくるから、また明日な」


「え、あ…うん。また明日」


ニッて笑って、あたしに背を向けて歩き出した。


「あ、隼人!!がんばってねっ」


振り向いて、軽く手を挙げた隼人。


隼人のこと知ってるようで、まだ全然知らないんだな…って少し寂しく思った。
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