☆遠距離恋愛☆〜軌跡〜
不安な気持ちのままエレベーターで降りようとしたら、大があたしの腰に手を当て抱き寄せた。



大…信じていいんよね…好き。




タワーを出たらタワー前にある海岸に行った。


まだ暑い日が続いてるから海で遊んでる人がいた。


トランペットの練習してる人もいて、波の音とコラボするこの音を2人並んで聞いていた







「ゆみ…今年の夏一緒にいれたから、これから何回も過ごそうな!!」



「ひ、ろ……うん、一緒に過ごそ!!」


突然の大からの言葉に泣きそうになったけど、あたしは嬉しかった。









日が沈み、帰る時間だ。
魔法がとけてしまう気分だった。

博多駅の前にあるロータリーであたしは車を降りた。


「大、またね!!ありがとう」


「うん、またな!!」



バイバイなんて言わないよ。あたし達には“また”があるんだ。



新幹線がホームに滑り込んできて、あたしはこの地から足が離れた。


また会いに行こう。


新幹線に乗車し、発車した時、鼻がツンっとして涙が溢れ出そうになった。
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