私の彼氏は総長さん



出せる声なんてもう無くなっていた。



それまで幸せだった家族の温もりがあって………………



今じゃなくて……………………



「ただいま」って言っても帰ってくる言葉はもうない。



静まりかえった家の中はまるで何もない無限地獄みたいだった。










それから5分ぐらい沈黙は続いた。






その沈黙を破ったのは優さんだった。



「紅葉。あなた全てに蹴りがついたら死ぬつもりでしょ?」




なんで…………………



何で分かったの?………



「…………」



「そをな事したら一生許さねえからな。俺の手の届かないとこに行くのは許さねえからな!」



「…………」



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