「短編」ブリキ細工の恋人たち
 


達哉の気持ちが知りたかった。



ワガママも


甘えも


ケンカしたかったから。



達哉の言葉がわたしを包むから。


その言葉をどんな気持ちで言っているのか


知りたくて


知りたくて


「隣にいてくれ」って


「笑っていてくれ」って


そう言って、悲しい顔をした達哉。


抱きしめられたわたしは

それ以上、何も言えなくて。





< 7 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop