変えられない運命〜私とあなたの繋がり〜
話を聞き終えたかずやは…


泣いていた……


『!?ちょっと!!
なんでかずやが泣いてんの!?』


「だってさー……
エリ……お前エライよ。
よく グレたりしないで
しっかり生きてるよな…
って思ってさ…」

『ハハハッ。
グレて物事変わるんなら
どんなに楽だろうね…
グレても何も変わらないし…
ひとりは
ひとりだし…』

「俺さ、何にもしてやれないけど
何か困った事あったら
どんどん言ってや!
出来る限り
力になるから」


『何もしてくれないんなら
言わない』

そう言って
二人で笑った−−


なんだか とても
スッキリした気分だった…


自分の置かれている状況を
言葉にして言ってみると


すごくスカッとした。


スッキリしたせいか
このまま家に帰る気にはならず
また ひとりで
夜の街を
うろついた−−−


30分ぐらいブラブラしたが……

やはり
ひとりは虚しいだけだった。


時刻は8時半……


帰るか……
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