変えられない運命〜私とあなたの繋がり〜
プルルルルッ……
プルルルルッ……
三回、四回と鳴らすが
出ない−−−−
プルルルルッ……
あとワンコール鳴らしたら
切ろう…
その瞬間
「もしもし」と
声がした。
『あ…
もしもし、ゆうじさん?
あのー……
わかる?私のこと…』
「……えーっと……
すいません
どなたでしたっけ?」
『ホラ、こないだ街で…』
と言いかけたら
「あっっ!!あの時の
制服の女の子!!??」
と、ゆうじさんが言った。
『そうそう!
私《エリ》って言うの。
今さら名前言うのも
おかしいけど…。
私のこと覚えててくれたんだ?』
「もちろん覚えてるよ!
エリちゃんって言うんだぁ。
どうしてるかなーって
思ってたよ。元気だった?」
『んー…まぁ…
それなりにね!
ゆうじさん…今って…
何してるの?』
「俺まだ会社なんだ〜…
クリスマスだっつーのに
残業でさ…」
『あ…そうなんだ…。
まだまだかかりそう?』
「うーん…あと30分ぐらいかな?
九時までには
終わらせるつもりだよ。
どうかしたの?」