変えられない運命〜私とあなたの繋がり〜
そして
かずやは 言った。

「最初さ、曲が出来たら
直接 音楽会社に
持っていく とか
言ってたじゃん?
けど…
この曲は
持っていかない。
この曲は
俺らのために
作った曲だからさ…
なんつーか…
人に聴かせるために
作った曲じゃないから…」

『うん…
わかるよ。
かずやの歌 聴いてたら
私も そう思ったからさ』


そして…

ゆうじさんは…


「過去の事なんて…
思い出さなくても
いいのかな…
これからの事だけを
考えて
生きていけるかな…」


『お父さん…
お父さんの
記憶が戻っても
戻らなくても…
お父さんは
私のお父さんだよ』

「…ありがとう。
さて、そろそろ
病室戻るか」

そう言って
私達三人は
病室に戻った。
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