変えられない運命〜私とあなたの繋がり〜
このあとは
どこに行くんだろう…

ってゆーか
今日は
どこに泊まるんだろう…


そんな期待と不安に
押し潰されそうな私を乗せて
車は どんどん
進んでいた。

《どこ行くの?》
とは 聞く事もなく
ただ ゆうじさんに
すべてを任せていた。


20分ぐらい
走っただろうか…

車は
森 と言うか
林のような所で止まり
「よし」と
ゆうじさんは
シートベルトを はずした。

−−ここどこ?−−


そう 聞こうとした時

「ちょっと
ここから歩くんだけど
大丈夫?」と
ゆうじさんが言った…。

『え?あ…うん。』

いまいち 状況が
理解できていない
私を見て ゆうじさんは
ニッコリ笑って言った。

「あ、バッグは
持っていってね」

『…?』


ここが どこで
ここから歩いて この先
何があるのかも
まったくわからない私は
ゆうじさんに
ついていくしかなかった。

周りは木々…
まさに《森の中》と言った感じだ。

けど 入り口には
ちゃんと駐車場もあったし
私達の他にも
2〜3組のカップルがいた。

スタスタ…と
歩いて行く
ゆうじさんのあとを
追い掛ける私…

もう すっかり
暗くなっているせいか
少し不気味な感じさえする…。

こんな山の中に
一体 何があると言うのだろう…

『もー… ゆうじさん
歩くの早いよー!』
少し ふてくされた私は
言った。


−−−その瞬間−−−
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