変えられない運命〜私とあなたの繋がり〜


ドーーーン!!!
…と言う 大きな音と共に
辺りが 昼間のように
明るくなった。


−−花火だ…!!−−


「あ、始まった!」と
ゆうじさんは 私の手を取り
数メートル 走りだした。


『うわー…!!!
めっちゃキレイ…!!!
こんな間近で
こんなに大きい花火見たの
初めて!!
すごーーい!!
すごいよ ゆうじさん!!』

「この町
今日 花火大会でさ
この場所から見る花火は
めちゃめちゃ
お勧めスポットなんだって。
会社の後輩から聞いてさ
エリちゃんと来たいなーって
思ってたんだ。
しかし ここまでスゴイとは
俺も思わなかったなー!!
まるで 俺らだけのための
花火大会みたいだな!」

クスクス…と笑う
ゆうじさんの横で
私は 嬉しくて 感動して
涙を流していた。

私のために
ここまで
つれて来てくれたんだ…。

私… 本当に
ゆうじさんに出会えて
良かった…。
私なんかの事…
こんなに大切にしてくれる人…
今までも…これからも…
ゆうじさん以外いないよ…。

せっかくのキレイな花火は
涙で少し
歪んで見えた・・・。
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