変えられない運命〜私とあなたの繋がり〜
『…ねぇ、ゆうじさん…。
私達って 恋人だよね?
男と女だよね?
愛し合ってるんだよね?』


「…えっ!?」と
ゆうじさんは 戸惑う…

『私って…
女として 魅力ないのかな…』

ポロポロと涙を
こぼしながら
私の言葉は 止まらなかった−−


『私ね 17才になった瞬間、
その瞬間に…
目の前に ゆうじさんが
いる事が
すごく嬉しかった。
ゆうじさんに出会えて
良かった…
これからも
ずっと一緒にいたい…って
心から そう思ったの。
けどね、 私達…まだ
キスさえもしてない。
デートの時だって
ほとんど車だし
手をつないで
歩く事もない。
私…ガキだけど…
…だけど女だよ?
好きな人に触れたいし
触れられたい。抱かれたい。
…そう思うのって
おかしいかな?
ゆうじさんの優しさは
すごく嬉しい。
優しい所は すごく
大好きだけど……
でも それだけじゃ
物足りないよ。
女の方から
こんな事 言うのは
すごくイヤだし 恥ずかしい。
できれば 言わなくても
私の気持ち
 わかってほしかった…
わかってほしいって言うより
ゆうじさんにも
同じ気持ちで
いてほしかった。
どうして…
どうして私に
触ってくれないの?
どうしてキスしてくれないの?
どうして私を…
抱いてくれないの?』
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