クリスタル
~優輝~
「じゃあ、そろそろ帰るわ!
 楽しかった。ありがとう!」



正直言って帰ってほしくなかった。
でも明日また学校で会えると思うと引き止めることはしなかった。

「優?」
「あっ!ゴメン。ぼーっとしてた・・・
 送ろーか?」
「ううん。大丈夫!」
「そっか・・・気をつけて帰れよ。」
「うん。じゃあバイバーイ!」
「おう。」


俺はどんどん遠ざかってゆく沙亜里の背中を見ていた。



「寒っ!部屋はいろっ。」


明日会えるのが楽しみになってきた。
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