恋乃仕方
前をスイスイと走って行く青山くんにあたしは着いて行くので精一杯。
も〜ホント何なのよ〜!
どんどん進んじゃうし!
しばらくぐにゃぐにゃと町の細道を走る青山くん
あたしも必死に着いて行く
キキーッッ
「わぁあぁあ!」
「おぁ、急に止まってごめんな。着いたよ。」
「ホントだよ!走るの速いし!置いて行くし!」
「しー、急に喋りすぎ!黙ってみてみ?」
「え…」
唇に指をあてる青山くんの後ろには大きな桜の木があった
どうやら住宅地の中の小さな公園らしい
「嘘…こんな…初めて見た…」
「こっち来て」
青山くんに言われたように桜の木の下に行く。
「上見てみ?」
「わっっ!何これ!」
すっごくすっごく綺麗…