恋乃仕方

結局今日も返却された本を本棚に戻す役割になった

あたしもバーコードをピピピってやる楽な仕事が良いのに〜くそ〜

あたしは渋々ながらも早く終わらせたい一心でせっせと仕事をしていた





そんなときある男の子に話し掛けられた






「あ、あ、あの…石井さんですよね?」


誰だコイツ?

あたしは作業をしながら適当に返事をする


「え?そうですけど何ですか?」

「あ、あのっっ僕、隣のクラスの日沢(ヒサワ)っていいます」

「はー、それで?」

「僕、僕…そのっ」

「はい」

「石井さんが…す、好きなんです!」

「はぁーそうですか……ぁぁああああああ?!?!」

「ずっと前から好きで…そのっ、良ければお…お付き合いしてください!」




この人今告白した?

あたしに?

あたしに…こ…こ…こここ…こ




「あ!」

「え?」




---ゴンッッ







ほんの一瞬だった

動転したあたしはちょうど頭の上の棚に戻そうとしてた分厚ーい本を手から滑り落とし、

本が頭に当たって気絶してしまったのだ

目の前が真っ暗になった
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