恋乃仕方
目が覚めると白い天井…
ちょっと消毒液の匂いがする…
ってことは…
「…保健室?」
「あ、起きた?」
「あ、青山くん…
……
…
なんで青山くん?」
「石井さん図書室で倒れただろ?で、たまたま居合わせた俺が運んだ」
「あぁーそっか…ありがと……ぉぉおおおおおおお?!?!」
「ははっ、やっぱり石井さん面白い!」
「え?だってあたし重かったでしょ?!」
「石井さんガリガリじゃん、重くなかったよ」
「いや、あたし背が高いからさ!小さい子よりは遥かに重いだろうしさ!それにそれに!…「し〜!」」
あたしの言葉はまた青山くんの瞳に吸い取られてしまった
まただ…あたしこの瞳に逆らえない…
青山くんは人差し指を唇に当てている
「石井さん、喋りすぎ。倒れたんだから少しは安静にして。な?」
「え…でも」
「俺先生呼んでくっから、もちっと横になってろ」
そう言ってあたしを寝かせ、頭をなでる
やばい…ヤバすぎる!
何でこんなに優しいの?
何でこんなにドキドキするの?
青山くんはあたしに笑いかけ、先生を呼びに行った
あたしまた顔真っ赤だよ…