恋乃仕方
叶話無 カナワナイ
依津日 イツカ
教室に帰ると
「「恵子(恵ちゃん)〜〜〜!!」」
忘れてた…
「お…落ち着いて!お昼に話すからさ?」
「絶対よ!青山くんに運ばれたなんて、事情聴取しなきゃね!」
「麻紀ちゃん…(笑
でも恵ちゃんが倒れて無事だったみたいだから安心したよ〜」
あんまり話したくもないんだけどなぁー…
あたしはお昼にお弁当をつつきながら昨日のことを話した。
もちろん今朝の日沢くんを振ったことも。
だけど…青山くんに送ってもらったことは言えなかった…。
麻紀ちゃんに悪いから。
ううん、本当は自分のために言わなかったの。
言いたくなかった。
だってあのとき青山くんに1番言いたくない嘘をついたから。
あの言葉を取り消したい…。
取り消したところで何もならないんだろうけど。
なにもかも分からないよ…。
放課後は3人でファミレス行って、宿題しながらまだ今朝の話
「でも、恵子初めて告白されたんでしょ?もったいないよー」
「そーだけど、いきなり好きですって言われて、はいそーですかって言えないよ…」
「まぁ、そうだけど、せめて友達からとかさ?!」
「その気がないのに悪いよ…気まずいし…」
「恵子は臆病なんだから!」
「まぁまぁ、麻紀ちゃん。恵ちゃんも悪いって思ってるんだし、そんなに責めなくても…」
「ありがとう、花ちゃん!」
「もー!花香は恵子に甘い!」
それから麻紀ちゃんはしばらくこの話題であたしは責められて;(笑
なんとか話題を変えるために花ちゃんに話をふってみることにした