腐り鎖のグサリ
すべてが連鎖していくのでしょう。
息子が私から離れました。そして笑顔を浮かべるのです。ほんの一瞬で頬を持ち上げて、歯を見せてくれて、それはとても清々しく爽やかでした。とても『できた』笑顔で、私は、思考の端からとろけてしまい、そのとろけたものが涙腺から溢れるのを感じました。息子は言ってくれます。「僕がついてるよお母さん、だから安心してね」と笑顔をたたえて。
すべてが連鎖していくのでしょう。息子の笑顔は天使だと、親バカだのなんだのと言われようが、天使だと思いました。もしもあの人と別れたとしても、この子さえいてくれたなら私はきっとどんな運命にも耐えられると思いましたし、もしも、目の前に悪魔が現れて、「息子のために命を投げ出せるか」と問われたら、いち、と数えるより早く首を縦に振り、悪魔の首根っこを掴まえて「息子が幸せになるのならなんでもします、させなさい!」と怒鳴り散らすでしょう。あの人にはできない覚悟も、この子のためなら一瞬で用意ができます。
すべてが連鎖していくのでしょう。
息子が私から離れました。そして笑顔を浮かべるのです。ほんの一瞬で頬を持ち上げて、歯を見せてくれて、それはとても清々しく爽やかでした。とても『できた』笑顔で、私は、思考の端からとろけてしまい、そのとろけたものが涙腺から溢れるのを感じました。息子は言ってくれます。「僕がついてるよお母さん、だから安心してね」と笑顔をたたえて。
すべてが連鎖していくのでしょう。息子の笑顔は天使だと、親バカだのなんだのと言われようが、天使だと思いました。もしもあの人と別れたとしても、この子さえいてくれたなら私はきっとどんな運命にも耐えられると思いましたし、もしも、目の前に悪魔が現れて、「息子のために命を投げ出せるか」と問われたら、いち、と数えるより早く首を縦に振り、悪魔の首根っこを掴まえて「息子が幸せになるのならなんでもします、させなさい!」と怒鳴り散らすでしょう。あの人にはできない覚悟も、この子のためなら一瞬で用意ができます。
すべてが連鎖していくのでしょう。