後ろの席の君


「おい?おいココロ?大丈夫かぁ?」


京・・・・・・京の顔が見える。



はっとしたあたし。



「・・・・・・ごめん、ぼーっとしてた。」

これしかいえない。



さっきまで平気だったのに、今はもう目の前が涙で曇ってるよ・・・・。



ポロ、とあたしの頬を伝ったしょっぱい涙は、京に見られてしまった。




「・・・・・・どうしたんだよハル?もしかしてお前、オレの事好・・・・・」


京が言おうとした言葉にあたしは反応して、


「好きじゃないから・・・・・・」


また嘘をついてしまった。
< 12 / 26 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop