最 後 の ラ ブ レ タ ー 。
「瀬戸……っ! 待て……待てよっ」
大吾は私を追って、腕を掴んだ。
「やだ……大吾はなして」
私は大吾の手を振り解こうとしたけど、
さすがに男子の力には敵わない。
私は大吾に腕を引っ張られて近くの公園まで連れて行かれた。
公園に着くと、大吾はやっと私の手を離してくれた。
しばらく二人の間に険悪な空気が流れた。
「今日は、サボらせる。強制で」
大吾はそうはき捨てた。
そして私の顔を見つめた。
その瞳は、なんだかとても悲しそうだった。
「……信じてくれないかもしれねえけど、
俺、瀬戸の事好きだよ。全然話した事もねえのに
昨日はお前のことで頭がいっぱいだった」
「……私も、
大吾のことが好き――」
それが正直な気持ち――……。