キミに恋をしてはイケない



「まだ フラれただけじゃん…」



「えっ…」



紗也先輩の言葉に わたしは喉が詰まった




「私なんか…終りしか見えないのに…あなたには 光が 見えるじゃないの…」



意味分からないよ…
紗也先輩が言ってること


「直樹も あなたも…不器用ね…」



そう悲しいそうな瞳で
見つめてくる紗也先輩…


「でも紗也先輩… 私…直樹にフ…」



言いかけた瞬間
紗也先輩は 私の唇に
右手の人指し指をあてた…



「あなたと 直樹が一緒に居た時… 直樹の瞳はあなたを 愛しいそうに見つめてた…」



詰まる紗也先輩の言葉…
悲しいそうに見つめる瞳



< 242 / 339 >

この作品をシェア

pagetop