キミに恋をしてはイケない
「まだ フラれただけじゃん…」
「えっ…」
紗也先輩の言葉に わたしは喉が詰まった
「私なんか…終りしか見えないのに…あなたには 光が 見えるじゃないの…」
意味分からないよ…
紗也先輩が言ってること
「直樹も あなたも…不器用ね…」
そう悲しいそうな瞳で
見つめてくる紗也先輩…
「でも紗也先輩… 私…直樹にフ…」
言いかけた瞬間
紗也先輩は 私の唇に
右手の人指し指をあてた…
「あなたと 直樹が一緒に居た時… 直樹の瞳はあなたを 愛しいそうに見つめてた…」
詰まる紗也先輩の言葉…
悲しいそうに見つめる瞳