キミに恋をしてはイケない
第1章 大切な宝物
*始まりのクリスマス
それは多分
7歳のクリスマスイブの日だった
ホワイトクリスマスならぬ
雪ではなく 雨が降っていた
「ねぇ~パパ遅いね~ッ」
幼いながら
俺は この家族が好きだった
「そうねぇ~パパ もうすぐしたら仕事終わるから すぐに 帰ってくるわよ!!!」
この温い雰囲気
何より
「本当ーッ??」
「そうよ!!」
この 優しく笑うおふくろの
笑顔が好きだった