今宵、月の照らす街で
長刀が剣一郎を捉える瞬間、アルファを雷が襲った。
「これは…」
アルファは、右腕の無い男に紅い眼をやる。
「ば…馬鹿剣一郎…何諦めてる…」
直仁の術が、もう一度アルファを襲う。
「おっとっと」
アルファはバック宙しながら回避した。
「直仁…!無理しないで!」
紘子の必死な制止に構わず、直仁は身を乗り出す。
「蛍の炎は………そんな淡くないでしょ」
息も絶え絶えの状態で呟く直仁の言葉に、剣一郎は眼を見開く。
そして直仁は崩れ、紘子にもたれかかった。
「お友達、大丈夫?」
アルファの言葉に、剣一郎の真紅の波動が応える。
「目が…醒めた…」
真紅の波動は剣一郎の言葉に反応して、色を変える。
「諦めちまった…まだ貴様との闘いが始まったばかりなのに…」
真紅の波動は雄々しく燃え上がり、濃い紅…紅蓮の波動に変わる。
「綺麗だ…」
アルファが剣一郎の波動に見とれる。
それは余裕の表れなのかは解らないが、剣一郎はそれを気にせずに刀を構えた。
「これは…」
アルファは、右腕の無い男に紅い眼をやる。
「ば…馬鹿剣一郎…何諦めてる…」
直仁の術が、もう一度アルファを襲う。
「おっとっと」
アルファはバック宙しながら回避した。
「直仁…!無理しないで!」
紘子の必死な制止に構わず、直仁は身を乗り出す。
「蛍の炎は………そんな淡くないでしょ」
息も絶え絶えの状態で呟く直仁の言葉に、剣一郎は眼を見開く。
そして直仁は崩れ、紘子にもたれかかった。
「お友達、大丈夫?」
アルファの言葉に、剣一郎の真紅の波動が応える。
「目が…醒めた…」
真紅の波動は剣一郎の言葉に反応して、色を変える。
「諦めちまった…まだ貴様との闘いが始まったばかりなのに…」
真紅の波動は雄々しく燃え上がり、濃い紅…紅蓮の波動に変わる。
「綺麗だ…」
アルファが剣一郎の波動に見とれる。
それは余裕の表れなのかは解らないが、剣一郎はそれを気にせずに刀を構えた。