今宵、月の照らす街で
「お邪魔よ、アナタ」
「!」
アナンベルの顔目掛けて、鋭い脚技が飛ぶ。その蹴りを避け、アナンベルは身構えた。
「ほう………」
「残・念で〜した。もう、好きにはさせない」
扇子を広げ、口元を隠しながらアナンベルに敵意を見せる。
「明奈さん!」
成二の前に立つ明奈の姿に、紘子が声をあげる。
「兄さんとカオル、そして葉月の事、キチンと懺悔なさいよ、元長官様?」
扇子をパチンと閉じ、近くに立つ廉明をそれで指す。
「フ…まずはアナンベルを倒してみよ」
「はいはい。首を洗ってなさいよ」
廉明からアナンベルに視線を戻す。
視線と視線が一直線になり、互いの出方を伺う中で、アナンベルが先に仕掛ける。
アナンベルが剣先を後ろに隠しながら攻める。剣閃が見えないまま、間合いに入り、刀を振る。
明奈はその動きを完全に捉え、剣閃を扇子で流す。
「!!?」
「ハズレね」
そのまま、間合いを完全に支配した明奈が気を練りあげる。
「円舞・銀双月[エンブ・ギンソウゲツ]」
明奈の波動が、アナンベルの鳩尾を襲う。アナンベルは再び後ずさり、もう一度刀を構えた。
「!」
アナンベルの顔目掛けて、鋭い脚技が飛ぶ。その蹴りを避け、アナンベルは身構えた。
「ほう………」
「残・念で〜した。もう、好きにはさせない」
扇子を広げ、口元を隠しながらアナンベルに敵意を見せる。
「明奈さん!」
成二の前に立つ明奈の姿に、紘子が声をあげる。
「兄さんとカオル、そして葉月の事、キチンと懺悔なさいよ、元長官様?」
扇子をパチンと閉じ、近くに立つ廉明をそれで指す。
「フ…まずはアナンベルを倒してみよ」
「はいはい。首を洗ってなさいよ」
廉明からアナンベルに視線を戻す。
視線と視線が一直線になり、互いの出方を伺う中で、アナンベルが先に仕掛ける。
アナンベルが剣先を後ろに隠しながら攻める。剣閃が見えないまま、間合いに入り、刀を振る。
明奈はその動きを完全に捉え、剣閃を扇子で流す。
「!!?」
「ハズレね」
そのまま、間合いを完全に支配した明奈が気を練りあげる。
「円舞・銀双月[エンブ・ギンソウゲツ]」
明奈の波動が、アナンベルの鳩尾を襲う。アナンベルは再び後ずさり、もう一度刀を構えた。