雲の上の存在

無知



―――……



サンライズの楽屋。




「久しぶりーっ!」



『『『お!玲奈!』』』



見ると全員揃っていた。



「あ、3人揃ってるっ」



あ『でも、もうすぐ俺とたっちゃんは雑誌の撮影ですけどね(笑)』



「…そうなんだぁ…」





ガチャ。




スタッフ『あっくんとたっくん、出番です。』



『『はい!』』





楽屋には、あたしと翔ちゃんだけになった。




「久しぶり、翔ちゃん。」

そう言いながら、あたしはソファーに腰をかける。





『3ヶ月ぶり?(笑)なんで来ねぇの?』




「や、何でだろうね。それ言われたら分かんない(笑)」



『なんだそれ(笑)玲奈がいねぇから2人とも寂しそうだったよ。』




「…そっか!翔ちゃんは?」




『元気だよ?』




「…違くて、翔ちゃんはあたしがいなくて寂しかった?」



『はいはい(笑)寂しかった!』




(また子ども扱いだ…)




「あ、そうだ。里穂さんて知ってるよね?」



『里穂がどした?』



「翔ちゃん、フりまくってるんだってね。モテてんじゃん(笑)」

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