雲の上の存在

鈍感



―――……




たっちゃんが撮影終わって、楽屋に帰ってきたから


あたしは入れ替りで楽屋を出た。





あたしは、『見てて』なんてこと言ったけど



いい案なんて一つも浮かんでない。



『その場発言』だ。






(ちょっとは言葉の一つ一つに責任持って話さないとなぁ…)








〜翔side〜






玲奈が楽屋を出て、たっちゃんが入ってきた。




俺、たっちゃんにも過去話したことなかったのに




何で玲奈に話しちゃったんだろ(笑)




しかも、俺のために頑張るって…





何するんだ?(笑)




あいつ、やるとなったら積極的だもんな。






何かやらかしそうで心配だ…







『…う、翔っ!』





『うぃっ…あ!はいっ!!』





たっちゃんは、どうやらずっと俺を呼んでたらしい。




びっくりしたせいで《うぃ》なんて変な声出ちゃったよ(笑)





あ『なんやそれ(笑)』


翔『(笑)呼んだ?』


『(笑)ずうっと前から。』

『ごめんごめん(笑)』


『かまんけどさ(笑)それより玲奈と何話してたん?』

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