雲の上の存在
『嫌だけどさ、なんか恐くね?俺、フりまくってんぜ?殺されたりすんじゃねえの?』
「はい出たネガティブ〜!大丈夫だよ、あたしがついてるから。拓は殺させない。」
『女に守られる男ってカッコわり(笑)てかさ、なんでこんなグダグダなんさ(笑)殺される、とか殺させない、とか〜』
「それは拓が頼りないからだよ(笑)」
あたしがそう言った途端、拓は真顔になって、ゆっくり口を開いた。
『……俺ってそんな、頼りない?』
「え…どしたの、拓?」
『俺ってカッコ悪い?』
「どしたのっ…拓!」
『…わり…昼休み、米山に聞きに行くか(笑)』
口をニンマリ吊り上げて、いつもの拓に戻った。
(拓、どうしたんだろう。)
昼休み。
あたしと拓は米山美樹のいる教室に向かった。
「あ、いた。」
米山美樹は楽しそうに友達と笑っていた。
あたしは近くにいた女子生徒に声をかけて、米山美樹を呼んでもらった。
美樹『どしたの?2人揃って。』
「あたし達、聞きたいことがあるんだ。」