雲の上の存在
『それは人間として返事しろよ〜玲奈〜』
「別にいいじゃん、忘れてたんだから。」
『忘れてたらいいってもんじゃねえだろ(笑)それに本人目の前にして開き直んなよっ』
「…それは、ごめん。謝ります。」
米山美樹が笑っている。
「あ、あたしのファンってのも利用するための嘘だったんだよね?」
『あ、それは本当だよ(笑)ややこしくてごめん。私の部屋にRENAのアルバム、全部あるよ〜っ』
「お!ファンだ(笑)ありがと〜っ!あとでメール送っとくね♪」
『俺の存在、無視だな(笑)』
「あ、拓いたんだ(笑)」
『俺はミジンコじゃねぇ』
「なにそのツッコミ(笑)」
キーンコーンカーンコーン
「あ、予鈴だ!じゃあね、美樹ちゃん!」
『うん!』
教室に帰るために、あたしと拓は軽めに廊下を走っていた。
『美樹ちゃんっ…だって!友達かよ(笑)』
「もう友達だよ(笑)なんか仲良くなれそう♪」
『そおかよ(笑)女って分かんねえな〜』
「…あ!そうそう!拓でも好きな子いるんだねえ(笑)誰なの!?」
『…教えねえ!』
―――……