【短】好きな人には彼女が。
「かり〜ん!!数学の宿題やばい!!」


何がやばいよ。


「一回ぐらい自分でやれば〜?」


「はは♪でも逆に花梨はいつもやってるよな。尊敬するわ〜」


あたしから奪ったノートをめくりながら喋る翔太。


「それが普通なの」


……なんて嘘。




翔太といるきっかけになるじゃん?


やっぱ高校生にもなると、いつでも一緒にいれるわけじゃない。


ただの嫌な宿題も、すごく大切なものになる。




「また貸してな♪」


「今回が最後だからっ」


いつもと同じような会話。


次は何の宿題かな〜♪




本当にこれが最後になるなんて全く思ってなかった。
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