【短】好きな人には彼女が。




「あ〜!!世界史の宿題忘れてた!!」


教室中に響く声で叫ぶ翔太。


相変わらずバカだな〜。


あたしは宿題のノートを机の上に準備した。




叫ぶ翔太の元に近付く女の子。


「よかったらあたしの写す?」


「え!?いいの!?」


いつも翔太があたしに向ける笑顔。


それが今は違う女の子に向けられてる。




何よ。


デレデレしちゃってさ。


胸の奥がチクリと痛んだ。
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