いつかの今日は
楓は携帯に夢中だし
綾姉は厨房だし
私はそれで遊ぶことにした。
ライオンのオブジェを片手に
羊のオブジェをトコトコと
動かし始めた。

ライオンがやってくるめぇ
早くみんな逃げるんだ

ガオーこりゃうまそうなやつらだ

と1人で幼稚なストーリーを作り上げてった

「ふっ子供ね」
目線は携帯に向けたまま
楓が鼻で笑った。

「ふへ?わ、わたし?」

「ふへ?って、あんたしかいないよバカ」
私の真似をしてバカにした。
相変わらず目線は携帯だ。
「いいやんか、ばかえで」
バカと楓を文字ってぶつけてやった。

だが返事は無かった。

なんなんだよ〜
こいつう
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