いつかの今日は
頬を膨らませ
私はまたオブジェで
遊びた始めた。

幼稚なストーリーを
完結し、元の位置に
綺麗に並べる。

よしよし。
自分でも納得が
いく綺麗さだわさ
また意味不明なキャラ。

「ちょい、ごめん」
楓が私の前に手を伸ばしてきた
オブジェの横に並べてある
雑誌を取ろうとしている。

携帯には飽きたのか?

ガシャンカシャカシャ
こっちに戻すときに
雑誌の角がオブジェにあたり
ドミノのように倒れていく動物たち。

「あぁ、せっかくきれいに並べたのに〜」
私は顔に手を当て
今にも消えそうな声で
そう洩らした。

「あ〜らごめんあそばせ」
楓が口に手を当てて
わざとらしく誤ってきた。
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