いつかの今日は
あれから
どのぐらい話しただろう

楓は結局
水割りを五杯も追加し
挙げ句の果てに
相談内容とは

「最近飲んでも飲んでも、飲み足りない」
だった。

私は「あほ」としか答えず
綾姉は笑っていた。

綾姉が終わるまで
私と楓は世間話をして
時間をつぶしていた。


そして綾姉が終わってから
綾姉の車に乗り込んだ。

車に乗ったものの
楓はぼーっとして
綾姉は運転に集中し
私は流れてく風景を
眺めていた。
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