いつかの今日は
楽屋を出てすぐに私は
「ごめんなさぃ。成仏をしてくださあい」
とマジになって言った。

「なんじゃいそりゃ、人を殺すな!てか、あんたにあんなイケメン男との出来事なんて聞いてないわよ?」
あきれながら楓が問い掛けてきた。

「いやぁ、話すタイミングなくて。しかもなんか、面子が濃くて、あの出来事忘れてた。」

「じゃぁ、今話せ。今。」
楓がいいわけはいいと言わんばかりに話を要求してくる。

「いやぁー実は……」

楓に私は今日のバスでの出来事を洗いざらしに話した。

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